へたれSS_第26回 へっぽこVSシリーズ第26弾「サイゾーVSシリウス」(中編)
約束

「・・・とうとう、来るか。」

神殿の一室で、騎士の風貌をした男がつぶやいた。

「奴と会うのも久しぶりだ。」

そう言いながら、机の上に置いてある仮面を取る。

「これを着けるのも最後になるだろう。」

さらに男は懐からひとつの指輪を取り出して眺めた。
それは、3年前にとある人物から渡されたものだ。

「これで、ようやくあなたとの約束を果たすことができる・・・。」

コン コン

不意にドアがノックされ、1人の女性が入ってきた。
男はとっさに手にした仮面を懐に入れる。

「カミュ? なんだか嬉しそうね。」
「なに、大したことじゃないさ。何か用事かい?」
「ええ。食事の用意ができたから呼びにきたの。」
「わかった。行こうか、ニーナ。」

ニーナと呼ばれた女性は、カミュと呼ばれた男の仮面には気がつかなかったようだ。
そして、2人は寄り添うようにして部屋を後にした。


賢者ガトー

「やれやれ、やっと着いたな。」
「お疲れさまです。」
「ねぇねぇ、早く中に入ろうよ。」
「あ、ちょっと待ってよ、チキ。・・・やれやれ。」
「かまわないさ。我々も入るとしよう。」

テーベの塔を出たサイゾー達は、およそ1週間を掛けて氷竜神殿に辿り着いた。
特に大きな困難はなく、旅はいたって順調だった。

何度か理性を失った竜に遭遇したが、全てチキのおかげで事無きを得た。
チキがなだめると、不思議なことに理性を失っているはずの竜は皆おとなしく去っていくのだ。
サイゾーには少し不思議な感じだったが、これも神竜のなせる技なのだろう。

この間、サイゾーは2人から様々な話を聞くことができた。
アンリの道に関することや、賢者ガトーについて、さらにニーナとカミュの詳しい話も聞けた。
もちろん、マルスとチキはカミュとニーナについての真実を知っている。

「あっ、おじいちゃーん!」
「おお、チキよ。待っておったぞ。」

チキの後を追っていくと、神殿の入り口に年老いた男性がいた。
サイゾーは、その老人から不思議な雰囲気を感じ取る。
おそらく彼が伝説の大賢者ガトーなのだろう。

「お久しぶりです、ガトー様。」
「うむ、元気そうじゃの。」
「ところで、ここで待っていたということは、私たちが来ることを知っていたのですか?」
「ふぉっふぉっ。神竜族の力を侮ってはいかんぞ。」
「無論、後ろの男が来ることも知っておった。」

ガトーはサイゾーに視線を移した。

「初にお目に掛かる。私はサイゾー。」
「ふむ、良い目をしておる。」
「私が来ることを予見していたということは、私の目的もご存知か?」
「さすがにそこまでは解らぬよ。神竜と言えども万能ではない。」
「なるほど、それもそうか。」

「じゃが、ここまでの旅で疲れておるであろう。」
「急ぎの用でなければ、今日くらいは休んではどうかの?」
「・・・そうだな。その方がいいか。」

そんな訳で、サイゾーは神殿の一室を借りることに。


「そうそう。貴公らにこの神殿に住む者を紹介しておこう。」
「お前たち、挨拶しなさい。」

別々の物影から5つの「何か」が飛び出した。

「ペン田!」
「ポコ田!」
「モゲ田!」
「カン田!」
「SABURO!」

「5人揃って」
「隠密戦隊ゴニンジャー!」

「古っ!」

マルスとサイゾーのツッコミがハモる。

(というか、元ネタがマニアック過ぎるぞ。SABUROは特に・・・。)


「我々は常に君たちを監視している。」
「何かあったら呼ぶといい。」
「では、ごめん!」

再び散り散りになる5人。
あっという間に目の前から消えてしまった。

「あの・・・あれは何なんです?」
「ふむ。さすがに驚いたようじゃのう。」
「誰でも驚くと思うぞ、普通。」
「まあ、大目に見てやってくれんか。」
「こんな場所では娯楽が少なくての。彼らなりの楽しみなんじゃろう。」
「というか、何者なんだ?」
「・・・氷竜の生き残りじゃよ。」
「あ・・・。」

ガトーの口調がそれ以上は聞かないで欲しいと言っているようで、それ以上は聞けなかった。
あるいは、あの5人もアズマやデュランのような境遇に置かれているのだろうか?

考えても答えが出ることはなく、そのまま部屋に入ることにした。


ニーナ

さて、サイゾーが夕食を済ませ、日課の瞑想中。
部屋に1人の訪問者が現れる。

事の起こりは、部屋の前に誰かの気配を感じたことだ。
例の5人のうち誰かが様子を見に来たのかと思ったが、どうも違うらしい。
その気配は、部屋の前を行ったり来たりして落ちつきが無い。
不審に思ったサイゾーは、自分から扉を開けてみることに。

「誰だ?」
「あっ・・・。」

扉の前には1人の女性が驚いた様子で立っていた。
驚いたのは、急に扉が開いたからだろう。
女性はサイゾーの知らない人物だ。
しかし、ここまでの経緯からサイゾーにはすぐに閃く名前があった。

「・・・もしや、ニーナ殿か?」
「はい・・・。初めてお目に掛かりますね。貴方がサイゾーさんですか?」
「そうだ。」
「あの・・・少しお話したいのですが、よろしいですか?」
「ああ、別に構わない。」
「ありがとう。1度、他の大陸のお話を聞いてみたかったの。」

そして、サイゾーとニーナは話を始めた。
主にニーナが質問する形で進み、サイゾーも時折ニーナに質問するといった感じだ。
ニーナは文化の異なる大陸に多大な興味を示し、サイゾーも自分の知る様々な知識で答えた。
そんな話も終わりに近づいた頃・・・。

「なぁ、ニーナ殿。」
「なんでしょう?」
「そろそろ教えてくれないか。私を訪ねに来た本当の理由を。」
「えっ!?」
「こんな話をするだめだけに、わざわざここに足を運んだわけではあるまい。」
「・・・お見通しということですか。わかりました、降参しましょう。」

「一言でいえば、偵察ですね。」
「偵察?」
「貴方は私のことを全くご存知ありませんが、私は貴方のことを少しだけ聞いたことがあるんです。」
「・・・誰にだ?」
「貴方が探している人物・・・シリウスに。」
「シリウスの話では、貴方は冷酷で残忍なプロだと言っていました。」
「でも、先程マルスに話を聞いたところ、とてもそのような人物とは思えなかったので。」
「それで気になって自分で調べようと思ったわけか。」
「だが、何故そこまで? 私がどんな人物が知る必要はどこにあるのだ?」

その言葉にニーナは少し考えるしぐさを見せ、意を決して顔を上げた。

「・・・本当は口止めされていたんですけど。」
「シリウスは、貴方に決闘を申し込む、と言っていました。」
「・・・は!?」
「その様子だと、心当たりは無いようですね。」
「当たり前だ。そもそも、私はシリウスを知らない。・・・ん?」

サイゾーはここで気がついた。
先程ニーナは「冷酷で残忍なプロ」だと言った。
それは、ヌイババの術に掛かっていた頃の自分を知っているということだ。

(つまり、シリウスという人物はバレンシア大陸に居たことがあると?)

「ニーナ殿、シリウスはバレンシア大陸に居たことがあるのか?」
「ええ。2年以上前に、1年ほど居たと聞いています。」
「そうか・・・ならば、心当たりが全く無い訳でもないな。」

サイゾーは、かつての自分がどんな人物だったのかは良く覚えている。
こちらが知らないうちに他人の恨みを買っている可能性は十分にあるのだ。

(だが、2年以上前のことでいきなり決闘を申し込むものだろうか?)
(まだ、何か裏があるような・・・。)

微妙に気落ちしたサイゾーに気づき、ニーナは言った。

「では、この辺りで失礼しますね。」
「・・・ああ、忠告してくれてありがとう。」
「・・・そういえば、シリウスは明日呼び出すと言っていました。」
「わかった。心構えを整えておこう。」

そして、ニーナは静かに部屋を去っていった。
足音が遠ざかり、今度は別の声がサイゾーの頭に響いた。

「気丈な方ですね。知らない人物と1人で話をするなんて。」
「元々が姫だからな。本質はそう簡単に変わるものじゃない。」
「ふふっ。それもそうですね。」

「で、ミロア殿はどう思う?」
「うーん、急に決闘を申し込まれても困りますよね。」
「・・・何か楽しそうな口調だな。」
「決闘なんて久しぶりですから。やっぱりたまには刺激がほしいものです。」
「あのな・・・。」
「でも、サイゾーさんはこうなる事をある程度予測していた。そうじゃないですか?」
「!?」

サイゾーは自分の心を見透かされたようだった。

(そうだ・・・。確かにシリウスと戦う予感はあった。)
(だが、ミロア殿はどうやってそれを見破った?)

普段から平静を装っていたつもりだったが、ちょっとした動作に現れていたのかもしれない。
確かにミロアならそういったかすかな異変に気づくことも十分にありうる。
そう思って、深く追求することをしなかった。

しかし、最後の言葉に気を取られたサイゾーは、もう一つの重大な言葉に気づかなかった。
この時、ミロアはサイゾーの知らないひとつの真実を語っていたのだ。


運命の前日

翌日、サイゾーは神殿の中を探索してみることにした。
本当はシリウス本人に会いたかったのだが、恐らく無理だと思っていた。
少なくともシリウスは自分に好感を持っていない。まず間違い無く避けられているはずだ。
もっともニーナの話によれば、シリウスは今日サイゾーを呼び出すつもりらしいが・・・。

そして案の定、神殿の大半を探索したにも関わらず、シリウスとおぼしき人物は全く見当たらなかった。
いや、正確には誰とも会えなかった。
時折感じる視線を除いては。

(監視するのはまあ当然かもしれんが、さすがにロコツ過ぎないか?)

もちろん視線に気づかないサイゾーではない。
実は昨日ニーナが訪ねに来た時もしっかり監視されていた。
知っていて、敢えて知らない振りをしているのだ。
その方がいざという時に便利だということをサイゾーは良く知っている。

そして、探索が終わって部屋に戻った時、机の上に1通の手紙が置いてあった。
手紙の内容はこうだ。

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明日の正午、神殿の中庭で待つ
そこで決着を着けよう

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差出人の名も受取人の名も書いていなかったが、誰が誰に宛てたのかは明白だった。

「明日か・・・。」

(ん? これは・・・)

手紙の裏側に妙な手触りを感じた。
不審に思ったサイゾーがその手触りを辿ってみると・・・。

(・・・ふん、警告のつもりか。)

おそらく薄めたロウで書いたものだろう。
そこにはこう書いてあった。

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そちらのこうどうは
つねにかんしされている
にげようとはおもうな

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(私を舐めているのか?)
(・・・それとも牽制のつもりか?)

しかし、これで一つはっきりしたことがある。
少なくとも、シリウスはサイゾーの監視を知っていることになる。

(だが、ガトー殿は無関係なのだろうか?)

一つの疑問が解決しても、また別の疑問が生まれる。
会話の無いこの神殿では、あまりにも情報が不足していた。


そして、サイゾーは少々強引な手段で情報を集めることにした。

「・・・そこにいる竜、コソコソ隠れてないで出てこい。」

サイゾーの言葉にかすかな風が流れた。
監視していた人物がその場を立ち去ろうとしたのだ。

「逃げても無駄だ。お前が誰なのかも解っている。」
「もう一度言うぞ。出てこい、モゲ田。」

風が止み、しばしの静寂が訪れる。
やがて降参したように一つの影が部屋に降り立った。

「・・・ちぇっ、やっぱこの程度じゃ解っちまうか。」
「昨日から私を監視しているのはお前だな。」
「そうだよ。昨日の夜にニーナさんが来た時はさすがに驚いたけどね。」
「そうか。まぁ、そんなことは今は関係無い。」

「言え。私を監視しているのはどっちの差し金だ?」
「いやに高圧的だね。・・・まあいいや。」
「監視はシリウスの独断だよ。ガトー様がそんなことをする訳が無いしね。」
「理由は?」
「現在地の報告。シリウスは明日まで会いたくないって言ってたよ。」
「何故だ?」
「そこまでは知らないよ。明日直接聞いてみたらどうだい。」
「・・・そうか。では本人に聞くとしよう。」

「それと、この手紙についてだ。」
「この裏側の文字はなんのつもりだ? シリウスは私の実力を知っているのだろう?」
「ああ、それね。なんかシリウスは「猫を被っているのか確かめたい」って言ってたよ。」
「オレにはなんのことか解らなかったけど、もし聞かれたらそう答えろ、って。」

(ふん、そういうことか。)

「なるほどな。それで大体解った。」
「どういう事さ? オレにも説明してよ。」
「もし私が昔のままだったら、お前の命はなかった。・・・そういうことだ。」
「はぁ?」

事情を知らないモゲ田はますます訳が解らんという感じだったが、詳細の説明は面倒なので言わなかった。

恐らく、シリウスは今の自分が昔のままかどうかを確かめたかったのだろう。
確かに、昔の自分であればあの手紙を見て黙っている訳が無い。

「話をさせて悪かったな。もう戻っていいぞ。」
「え!? ・・・お咎め無し?」
「別に今更見られて困ることも無いからな。それに、どのみち明日までは監視を続けるのだろう?」
「あらら、読まれてるのね。」
「まぁ、監視をするならもう少し腕を磨くことも必要だが。」
「こりゃ手厳しい。・・・まあいいや、じゃあね。」

言うが早いか素早く姿を消したモゲ田。
もちろん、サイゾーの監視を続けているのだが。

静かになった部屋に、別の声が響く。

「どうです? 少しは整理できましたか?」
「まぁ、多少はな。・・・だが、妙に引っ掛かるな。」
「あまりにも口が軽すぎる。まるで・・・」
「サイゾーさんが聞くことをあらかじめ知っていたかのように、ですか。」
「そうだ。簡単には口を割らないと思って高圧的な態度に出たのだが・・・。」
「・・・でも、本当に知っていたのかもしれませんよ。」
「!? ミロア殿、それはどういう・・・」

しかし、サイゾーの問いにミロアが応えることはなく、サイゾーはまた混乱するのだった。


穴は穿(うが)たれる

それは突然の閃きだった。

サイゾーは、自分自身の思い込みで状況を判断していたことに気づいたのだ。
ニーナと話をした時、彼女はサイゾーのことを聞いていると言った。
最初、サイゾーはマルスに聞いたものと思いこんでいた。
なぜなら、この神殿に居るもののうちサイゾーの目的を知っているのはマルスとチキしかいない・・・はずだったから。
だから、もうひとつの可能性に気づかなかった。・・・いや、本来その可能性はありえないものなのだ。

(それでも、調べる価値はある・・・)

早速サイゾーは調べ始めた。
と言っても実際には3人の人物に話を聞くだけなのだが。

「えっ? ニーナさんに話したのかって?」
「いや、僕は言ってないよ。下手に言うのもなんだし、必要ならサイゾーさんが自分で言うと思ったから。」
「他の人かい? 誰にも言ってないさ。聞かれてもいないしね。」

「ふぉっふぉっ、前にも言ったがワシは知らぬよ。」
「だから聞かれても答えることは出来ぬし、誰かに聞かれた事もない。」
「なに? 本当は知っているとな。・・・それこそワシを買いかぶっておるだけじゃよ。」

「誰から聞いたのか、ですか? カミュ・・・いいえ、シリウスからです。」
「マルスからは聞いていませんよ。確かにあなたのことを聞きましたが、そういうことは言っていません。」
「多分、シリウスがマルスから聞いたのではないかと。」


幸か不幸か、その結果はサイゾーの想像した通りになった。
つまり、誰かがシリウスに言ったという事実が無いにも関わらず、シリウスはサイゾーの目的を知っていたのだ。
チキが言った可能性もゼロではないが、チキは常にマルスかガトーの側に居た。この線はほぼありえない。
これが意味するところはひとつ。

(この神殿の内部に、黒幕がいる)

黒幕の目的は全く不明だが、黒幕の存在は確信できた。
いや、サイゾーは既に黒幕の正体を薄々解っていたのだ。
恐らく、その人物とは・・・。


そして、運命の日

翌日の正午、神殿の中庭には2人の当事者と3人の立会人が集まっていた。
立会人はニーナ,モゲ田,SABURO。
当事者とはもちろんサイゾーとシリウスのことだ。

シリウスはサイゾーの予想通り仮面を着けていた。
騎馬に乗っているわけではなかったが、サイゾーにはかつて騎士だった面影が容易に読み取れる。
やはりシリウスこそが『仮面の騎士』なのだ。

「貴公がシリウスか。」
「久しぶりだな、サイゾー。」

初めて本人を目前にした時、サイゾーは強烈な既視感を覚えた。
自分はシリウスを知っているのだ。恐らくはリゲル軍に居た頃のことだろう。
しかし、それ以上の記憶がどうしても出てこない。
それはシリウスの着けているモノ・・・仮面が原因だろう。

「やはり、私のことを知っているのだな。」
「ああ、よく覚えている。リゲル軍でも指折りの有名人だったからな。」
「・・・お前は、誰だ? 何故私のことを知っている?」
「そう簡単には教えられんな。私に勝利すれば、全てを教えてやろう。」

「やはり、戦うことになるのか・・・。」
「変わったな・・・。リゲル軍の誰よりも戦いを好み、血を流していたあの男が。」
「やめろ!!」
「無駄だ。過去は変えられない。お前も・・・そして私も。」
「なに!?」
「いや、少し言葉が過ぎたな。・・・行くぞ!」

その言葉を合図に、シリウスが仕掛ける。

「待て! まだ聞きたいことが・・・。」
「勝負が終わってから聞いてやるさ。」

そうは言っても、サイゾーはシリウスが決闘を申し込んだ理由を知らない。
その理由を聞き、そして納得できなければ全力で戦えそうになかった。

(くっ! ・・・そうも言ってられんか)

相手は待ってくれない。
しかし理由も解らず仕掛けられた以上、黙ってやられる訳にもいかないのだ。

キィーン

シリウスの剣は非常に重く、侮れない腕を持っていることは間違いなかった。
しかも手加減をする様子は一切感じられない。
中途半端な気持ちで望めば倒れるのは自分になるだろう。
そして、その考えが行動に現れるまでそう時間は掛からなかった。

「・・・ほう。やっとその気になったか。」

シリウスも相手の変化を感じ取り、構えを取り直す。
ここからが本当の勝負・・・いや、決闘だった。


謎のひとつが明かされる時は、近い。


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ついに目的の人物と会うことに成功するも、その人物はサイゾーに決闘を仕掛けてきた。
理由がわからず困惑するサイゾーをよそに、状況は確実に進行する。

なぜシリウスはサイゾーとの戦いを望むのか。
サイゾーの言った「黒幕」の正体とは!?
そして、開かされる「真実」とは!?

次回、ついにアカネイア編も最終回!

『サイゾーVSシリウス(後編)』に・・・

月と太陽のパラソル、後編はいつ出るんじゃー!!(って小説の時事ネタかよ)
(この文章は2002年6月7日に書いたものです)


<製作後記> ちょうどこれを書いている時期にコミックマーケット62のサークル当選通知が来まして、 いろいろな考えが頭の中をグルグル回っていたりします。 が、それは別にSSと大して関係ないので置いといて・・・。 次で一気にここまでの伏線(のようなもの)をネタばらしするわけですが、全部書けるかは・・・どうでしょう。(^^; ひょっとしたら長くなっちゃうかも。 ネタ自体は固まっているので、書く気さえあれば(これが問題)すぐに終わると思います。 あと、一応予告すると、アカネイア編が終わったらバレンシアに戻って6回くらい書いたら完結の予定です。 完結編はすでにストーリーもほぼ出来あがっているので以前のような遅筆にはならないかと。 しかし、時々このSSを何人の読者が待っているのかが凄く不安になるんですよねぇ。(爆) せめて5人くらいいれば嬉しいんですが・・・。 いくらなんでも知人しか見ていないとしたらちょっと悲しい。(でも可能性大)

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